ちょうど昨夜、『食彩の王国』で京都の美山荘が登場していましたね。
私たちが伺ったときのお待ちかねのお夕飯がこちらです…!
(もう既に次いつ行けるかな…と美山荘ロスです。)
まず最初はかごに入った華やかな八寸。
鯉のあらい。敷地内をお散歩していると、池に鯉が泳いでいました。1ヶ月以上綺麗な山のお水で泥を抜くそうです。
お気付きかもしれませんが、こちらはお座敷にお座布団の上でお料理を頂くスタイル。もちろんテーブルじゃないと…という方のためにテーブルの用意もあるのですが、私はこのスタイルが好きです。
お次は、新筍を味噌漬けにして、間にバチコ(ナマコの卵巣を束ねたもの)を挟みオーブンで焼いたもの。笹で包んで焼くのでより香りが立っていて、思い出すだけで幸せな気持ちになる味でした。お皿の緑も笹っぽくて可愛い。
冬の間に獲れたイノシシ肉をコンフィにしておいたそうです。今回はセリとともにすき焼き風で頂きました。私は実はイノシシは獣臭いイメージがあって苦手意識があったのですが、近年きちんと処理されたイノシシを食べるようになって、イメージが180度変わりました。しっかりとした旨味のあるお肉に甘辛いすき焼きのたれ、ほどよいアクセントになるセリが黄金の組み合わせでした。
グジ(アマダイ)の椀もの。
アマゴ。
象彦のコースターも可愛いですね。お水だからこそ、この柄が活きることに気付きました。勉強になります。
秋に来たときの料理も素晴らしかったのですが、春の山菜や筍を使ったお料理は自分のツボにはまったこともあり、ボキャブラリーで表現できる美味しさを超えておりました。
特に苦手意識のあった鯉やイノシシへのイメージをあっさりと覆してくださったのは、ひたすら驚きでした。うに!まぐろ!いくら!という豪勢な美味しさとは全く別で、土地の食材を使い、素朴で真っすぐな味。
食材への愛をすごく感じるお料理の数々でした。