扇子の話

月に1回受けている礼儀作法のお稽古でお扇子が必要だったので、どうせ買うなら良いものを…!と勇んで日本橋高島屋で催事に出ていた宮脇賣扇庵へ。

 

以前、京都本店で紫陽花の柄の扇子は購入したのですが、使う時期が限られるのが気になっていて。。

 

事情を話すと、持ってきてくださったのは2つ。

 

一つは漆の親骨に華やかな桜の模様が施された扇面の扇子。

 

桜はオールシーズン使えるので重宝しますね。

 

もう一つは漆を塗っていない素朴な竹の質感を活かした親骨で、扇面には可愛らしい宝尽くし模様が施された扇子。

 

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竹のツルツルとした手触りがなんとも言えません。

 

どちらもお値段的には予算内。

 

「上を見たらキリがありませんが、それはこれからお年を召して着る物も変わってくると思いますので、それに合わせた扇子も買い足せばいいんですよ。今はこれさえ持っておけばどこ行っても困りません。それに漆というのはどこでもよく見ますけど、竹の質感を活かしたこういうのは珍しいですよ。」

 

と店員さんにアドバイスしていただきました。

 

言ってしまえばもっと高いものを売りつけることも可能だったのに、今の20代の私に相応しいものを選んでくださり、そしてこれからも末永くお付き合いしましょうというお気持ちが感じられて、とても嬉しかったです。

 

良いものを作っている自信があるからこそできることですよね。 

 

これからもよろしくお願いします。

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